信州の健康寿命をもっと伸ばしましょう!

医師から…岡田(啓)委員

「フレイル(虚弱)」の予防、早期発見、適切な対応

 ご存知の通り長野県の平均寿命は日本一ですが、健康寿命をもっと伸ばして平均寿命に近づけようというのが「げんきながいき信州プロジェクト」の趣旨です。そこで高齢者の診療に携わっている医師の立場から、健康寿命の捉え方について近年注目されている日本老年医学会の提唱する考え方を簡単にご紹介いたします。
まず、下の図をご覧ください。 

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 後期高齢者は、身体能力の程度、加齢により「健康」「虚弱」「身体機能障害」に分けて考えられます。「フレイル(虚弱)」とは、自立した生活ができていても外的要因によるストレスの影響で健康障害を起こしやすい時期であり、要介護状態の前段階といえます。「フレイル(虚弱)」は身体的、社会的、心理・精神的フレイルがあります。また、「健康」「虚弱」「身体機能障害」は適切な対応によって、ある程度可逆的な状態です。米国のLinda P. Fried医師によれば、「フレイル(虚弱)」の診断基準は ①力が弱くなること ②倦怠感や日常生活が億劫になること ③活動性が低下すること ④歩くのが遅くなること ⑤体重が減少すること のうち1つ以上が該当すれば「フレイル(虚弱)」と考え、適切な対応が必要となります。

「フレイル(虚弱)」の予防、早期発見、適切な対応が実践できれば、健康寿命の延伸は可能であると思います。皆様もぜひ「フレイル(虚弱)」の予防を心がけましょう。

 長野県医師会 副会長 岡田 啓治

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