信州の健康寿命をもっと伸ばしましょう!

医師から…伊澤委員

家庭で血圧...測定してますか?

 

1.ピンピンコロリと血圧とは?

「健康に長生き,ピンピンコロリ」は私たちの誰もが理想とするところですが,寝たきりや認知症の予防法をご存知でしょうか?これらの予防に大切な血圧のコントロールについてご説明いたします。実は高血圧こそが脳卒中を含む心血管病(ほかに狭心症,心筋梗塞や腎臓病など)の最も重要な危険因子であり,適切な血圧のコントロールが健康寿命を伸ばす一つの大切な方法なのです。血圧計血圧は年とともに知らないうちに上昇するため,サイレントキラーとも呼ばれています。予防の第一は,ご自身の血圧を知る(測定する)ことです。最近の研究により,診察室で測定する診察室血圧よりも家庭血圧が心血管病の発症とよく関連することが分かりました。「健康に長生き」のために,まず家庭で血圧を測定し,診察や治療の必要がないかチェックをおすすめします。

2.家庭血圧の測り方とは?

 家庭血圧は,朝(起床後1時間以内,排尿後,食前)と夜(就寝前)の1日2回測定します。朝・晩とも血圧は2回測って,その平均の血圧値が目安になりますが,測った血圧値は全て血圧手帳などにメモしましょう。血圧は常に変化していますので,さらに5—7日間記録してそれらの平均値で評価します。高血圧は家族性の要因が60%あるといわれており,ご家族のどなたかが血圧が高いか,高血圧による心臓病や脳卒中の方がいるご家族では,15歳を過ぎたら年に1回は家庭での血圧測定をお勧めします。家庭で使う血圧計は上腕に巻くタイプが誤差が小さいためすすめられています。家庭血圧が135/85 mmHg未満であれば原則として治療は必要ありません。糖尿病とタンパク尿のある腎臓病の方は基準が厳しく,125/75 mmHg未満ですので,家庭血圧を記録してかかりつけ医に相談して下さい。

3.もっと詳しく知りたい方へ

 日本高血圧学会のホームページには「高血圧の話」など,血圧に関する話題,診断や治療の基準などが詳しく示されています。最近の血圧が気になる方は一度こちらにアクセスして「一般のみなさま向けの情報」をご参考にしてみて下さい。 →日本高血圧学会サイトhttp://www.jpnsh.jp

 信州大学信州大学医学部附属病院循環器内科 講師  伊澤 淳

 

■執筆者プロフィール
昭和45年静岡県清水市生まれ。清水東高校卒業。平成6年信州大学医学部卒業。三井記念病院内科で初期研修。平成9年より基礎医学研究に従事し,平成14年米国ハーバード大学医学部ボストン小児病院移植研究センターに3年間留学。帰国後,信州大学医学部附属病院循環器内科にて研究,教育,診療に従事。平成23年より現職。
<主な所属学会・資格>
日本内科学会(認定内科専門医),日本循環器学会(専門医),日本心臓病学会(FJCC会員),日本動脈硬化学会(専門医),日本心不全学会,日本高血圧学会

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